「楽しみにしていたんだよ」
その思いが
1年生を ぐっと大きくした
園児のみんなを 迎える朝
いつもより 少し背すじが伸びて
目の奥に 小さな炎が灯っていた
演奏や 歌声は
自分でも驚くほど 遠くまで届き
けん玉を 握る手は
震えるほど 真剣で
縄跳びは
高く高く 跳んだ
そうした姿は
まるで6年生のように 頼もしかった
「迎える」という役目が
子どもをこんなにも 変えるのかと
見ている 私の胸が
熱くなるほどだった
5年生は
そっと 背中を包むように
園児の歩幅に合わせて 歩き
優しい言葉を 添えながら
4月からの 最上級生の顔を
もうしっかりと 見せていた
校舎の中に
成長という名の 光が
いくつも いくつも
ふくらんでいく
その中心で
1年生が 確かに
一歩 大きく前へ進んだ
「楽しみにしていたんだよ」
その気持ちが
今日の 子どもたちを
未来へと 押し出していた

